会長挨拶

この度の総会で第八代目の会長に就任しました日覺でございます。
鎌原前会長より重責を引き継ぐこととなりましたが、繊維産業の発展のために全力で尽力していく所存ですので、皆様のご支援、ご協力を引き続きお願い致します。
元日に発生した能登半島地震で被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。この地域は繊維産業の一大産地であり、多くの企業が古くから操業されています。１日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
我々の繊維産業を取り巻く環境変化は、近年目まぐるしいものがあります。コロナ禍は、衣料品等の国内市場が大幅に縮小する中、オンライン消費を加速させるなど生活者、消費者の行動変容を起こしました。
アパレル市場は一時的に落ち込んだものの、昨年後半はインバウンド需要も急回復しており、世界の繊維市場に目を向ければ今後もさらに拡大することが見込まれます。このような状況下、各国も市場獲得のため競争力強化、技術力のレベルアップに余念がなく、企業の稼ぐ力と環境・社会・ガバナンスというＥＳＧの両立を図るサステナビリティ・トランスフォーメーションの取組みを加速させており、対応すべき多くの新たな課題が登場しています。
繊維産業はいち早く変化に対応し、業界全体で日本素材の価値を共有しながら、新しい価値の創造を推し進めて行かねばなりません。
繊産連では、今後も取り巻く環境変化をしっかりと捉え、各団体との連携強化で人材不足、循環経済、取引適正化など繊維産業におけるサステナビリティへの対応を進めて参ります。
私は、モノ作りこそ日本の原点であり、ますます高度化、多様化する幅広い分野からの要求に応じていけば、日本の繊維産業はまだまだ成長できる可能性を大いに秘めていると確信しています。皆様の英知を結集して、繊維産業を未来へ続く産業へと、大いに　盛り上げていきたいと考えますので、今まで以上のご支援・ご協力よろしくお願い致します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２４（令和６）年１月

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