「第1回日中韓繊維産業協力会議」開催
2010年11月26日(金)横浜ロイヤルパークホテルにて、第1回日中韓繊維産業協力会議が開催された。
日本繊維産業連盟は、これまで、中国紡織工業協会(以下、CNTAC)とは3回の「日中繊維産業発展・協力会議」を、韓国繊維産業聯合会(以下、KOFOTI)とは23回の「日韓繊産連(聯)年次合同会議」を、開催してきた。
これらの会議において、各国の繊維産業の生産・貿易の現況報告や特定のテーマに関する報告と意見交換を行って認識を共有するとともに、両国業界での協力策について検討を進めてきた。
一方、ここ数年、日中韓サミットの開催や、日中韓FTAに関する産官学共同研究の継続実施、また日本政府のASEAN+3による広域経済連携の推進など、三国間の貿易自由化に向けた動きが活発になっている。
このような環境変化を踏まえ、繊産連・CNTAC・KOFOTIは、日中韓三国の繊維業界による第1回目の合同会議を本年11月に日本で開催することに合意した。
これまでの「日中繊維産業発展・協力会議」や「日韓繊産連(聯)年次合同会議」で培われた日中・日韓の業界交流、協力関係を更に発展させる形で、繊維産業発展、貿易拡大のための課題、協力策などについて協議するためこの会議を開催したもの。
各国の出席者は、日本は日本繊維産業連盟 下村会長、小川副会長はじめ39名、中国は中国紡織工業協会 許坤元副会長、高勇副会長はじめ23名、韓國纎維産業聯合會は、盧 喜燦会長、金東秀副会長はじめ18名の総勢80名。
会議では、テーマ1「日中韓各国における金融危機後の繊維産業の現状と今後の繊維産業発展施策」、テーマ2「日中韓各国の通商政策(繊維分野の考え方)と日中韓三国FTAに関して」について、日中韓三国から夫々報告を行った。
会議終了後、今後日中韓三国が、FTAの重要性を認識し、FTAに関する研究を業界間で開始すること、また、この会議は、年1回の開催を基本とし、2回目は、2011年に中国で開催することなどを盛り込んだ合意書に署名し会議を終了した。