中国紡織工業協会 杜 鈺洲会長一行との懇談会開催
2005年7月19日(火)中国紡織工業協会 杜 鈺洲会長一行が日本繊維産業連盟を訪問、繊産連幹部と懇談を行った。杜会長一行の訪日は財団法人日本ファッション協会の招きによるもので、総勢は杜会長ほか7名。(出席者名簿参照)
懇談会では、八木事務総長から繊産連の概要について、櫻井常任委員から平成17年繊産連活動方針について以下のとおり説明があった。
1. 中国の繊維製品が日本市場に大量に輸入されている実態について。
2. 繊産連活動として「流通構造を含めた抜本的な構造改革」の実現に向けて、繊維産業として、「商流の合理化」、「サプライチェーンマネジメントの推進」、「取引慣行の是正」などの構造改革を推し進めていること。
3. 川中の中小製造事業者は、「中小繊維製造事業者自立事業」を有効に活用して構造改 善問題に取り組んでいること。
4. 通商問題に関して、東アジア、アセアンとのFTA、特にタイ、マレーシア、フィ リッピン、インドネシアの4カ国との交渉状況について。
5. 昨年開催された「日中繊維産業発展・協力会議」会議で日本側から提案し中国側の賛同を得た「日欧米中4極会議」の開催について、本年1月のクォータフリー後、
中国と欧米の間では対中SGなど中国からの輸出増大に関して摩擦が起きているなど難しい環境にあるが、「日欧米4極会議」の実現に向けて協力を頂きたい。
大川繊産連会長補佐は以下のとおり述べた。
1. 昨年10月21日に東京で開催された第1回「日中繊維産業発展・協力会議」の概要報告とアパレルを中心として量的に圧倒的な地位を占める中国と、原糸・テキスタイルを中心として質的、技術的面で先行している日本が是非協力してお互いの発展を図りたい。
2. 「日中繊維産業発展・協力会議」は、今後定期的に開催されることとなっているが、
中国側主催となる次回第2回会議では、技術、人材の交流についても検討していきたい。
これに対し、杜鈺洲会長は以下のとおり述べた。
1. 日本側の話については全く同感であり、日中の繊維業界の交流を強化していきたいと思っている。協力のあり方について考えるならば、ファッション産業に注力して、 いかにグローバルな産業チェーンを他国との間に構築し、各自の強みを発揮しつつ、その強みをレベルアップしていくかが大切であり、中国としては、繊維産業の発展のために、ライフスタイル、生活様式の改善による一人当たりの繊維消費量の増加国民の美意識、美的要求を満たすためにそのレベルアップを図っていく。
2. 日本との交流では、教育、人材育成、電子商取引、物流、知的財産権保護などについて交流を深めていきたい。
その他、FTA、展示会開催、環境リサイクル問題についても言及された。
(中国紡織工業協会側出席者) | ||||||
杜 鈺洲 | (Du Yuzhou) | 中国紡織工業協会 会長 中国服装協会 会長 |
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陳 大鵬 | (Chen Dapeng) | 中国服装協会 副会長 | ||||
高 志偉 | (Ko Chiwai) | 中国服装協会 副会長 ヘンペル(漢帛)有限公司 董事長 |
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馮 得虎 | (Feng Dehu) | 中国服装協会 副会長 浙江省服装業界協会 会長 |
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夏 令敏 | (Xia Lingmin) | 中国紡織工業協会情報部 副主任 | ||||
袁 紅萍 | (Yuan Hongping) | 中国紡織工業協会 外事弁公室 主任 | ||||
粱 鵬程 | (Liang Pengcheng) | 中国紡織工業協会 会長秘書 | ||||
郭 艶麗 | (Guo Yanli) | 中国服装協会対外連絡部 ディレクター | ||||
(日本側出席者) | ||||||
川村耕太郎 | 財団法人日本ファッション協会 専務理事 | |||||
加藤 尚彦 | 財団法人日本ファッション協会 理事 | |||||
八木 國雄 | 日本繊維産業連盟 事務総長 | |||||
櫻井 正樹 | 日本繊維産業連盟 常任委員 | |||||
大川三千男 | 日本繊維産業連盟 会長補佐 | |||||
山室 裕 | 日本繊維産業連盟 常任幹事 | |||||
北 文夫 | 日本繊維産業連盟 事務局長 | |||||
鍵山 博哉 | 日本化学繊維協会 国際担当主任 |